税金

税理士の選び方。「だれが担当しますか?」は絶対聞くべき

税理士の選び方について書きます。税理士事務所で働いた経験で考えると、担当者がだれになるかどうかが一番大事だと思っています。だいたい最初は面談することが多いと思いますので、そのときに質問すべきことも書きます。

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税理士の選び方、だれがメイン担当者なのかが最重要項目

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税理士の選び方で、税理士事務所側の戦略に丸め込まれてしまうのが、ダメな担当者を付けられてしまうことです。「最初に面談した所長税理士が担当だと思ったら新卒の若手だった」なんてこともあります。ネット検索でも同じような不満を持った人を見つけました。初めて税理士を探したときの話と税理士を変更した話が書いてあります。結構、税理士の選び方を間違ってしまうと大変だと感じられる内容です。リンクを貼っておくので読んでみてください。
税理士紹介サイトを4社使って7人の税理士と面談した感想と節税対策
税理士乗り換え体験談、僕が税理士を変更した理由と法人化1年目にかかる費用

所長税理士が担当する超小規模事務所

税理士がひとりだけ、所長税理士とパート数名のような事務所の場合、担当者は所長税理士です。ある程度経験を積み、ひとりで税金問題を解決していく能力があるので、税金面で役に立たないことは少ないです。ただ、税理士が忙しすぎて相談できないとか、電話がつながらないなどの不便が出てしまうことがあります。拡大志向だと、徐々に職員に担当を振り分ける次の形態に変わっていくのが典型です。

税理士1名と職員多数の事務所

所長税理士がいて、正社員だけど資格ナシの職員が20人くらいいる事務所をイメージしてみてください。初回面談では、所長税理士+職員1〜2名が面談に入ります。この場合、一番下の人が担当することが多いです。事務所としては、所長税理士と教育係がバックアップすると言いますが、実際は初回面談以降はもう会うことも電話することもないことが多いです。

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私が新卒で入った会社はこのようなタイプの事務所でした。入社2ヶ月目で所長税理士といっしょに新規案件の面談をし、面談後は所長税理士に「じゃあ、あとはよろしくね」と言われました(笑)。新人でしたが、税理士試験勉強3年目でそれなりに知識があったので、何もかもわからないという状態ではありませんでした。また、事務所全体で仕事量が少なく、わからないことを教えてもらえるが時間的余裕があった点は恵まれていたと思います。

このタイプの事務所の注意点は、担当者のスキルにかなりばらつきが見られます。新人でも、税理士を目指して勉強している人もいれば、簿記にも触れたことがないような人もいます。ベテランに見えても、実は異業種からの転職したばかりで税務会計は素人のケースもあります。

最近ではインターネットで新規案件を安く大量に獲得している事務所があります。給料の安い未経験者を大量採用して稼ぐビジネスモデルです。質が落ちるのもなんとなく想像できると思います。

紹介会社からの紹介が多いのは「超小規模事務所」か「税理士+職員多数」

税理士紹介会社を使って紹介を受けるのは、今まで見てきた2種類の事務所が多いです。紹介会社を使うと成功報酬を払わないといけないので、人件費の安いパートや職員を使って仕事を片付けていく必要があるからです。

税理士ドットコムで最適な税理士選び

税理士が大量にいる事務所

資産税や事業承継、国際税務といった特殊案件を得意としている事務所には税理士が多く在籍していることが多いです。このような事務所なら税理士が担当してくれるはずです。これは大きなメリットです。このような事務所は、都心の一等地に事務所を構えていることに加え、給料が高い資格者が多いです。そのため、顧問料や申告料が高くなることが少し気になるところかもしれません。

税理士の選び方、業種特化の本音

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業種特化を売りにしている税理士もいます。専門的な知識や経験を積んでいそうな気もします。いくつか業種を例示して意見を書いていこうと思います。全部の業種を経験したわけではないので、偏見も入っていると思います。

相続税

最近、相続税の法改正で急激に業種特化事務所が増えた気がします。私が相続税申告を年間200件扱う事務所に転職したときには、申告後の税務調査対策がしっかりしていたところにかなり驚きました。件数を多くこなしていたからこそ溜まったノウハウだと感じましたね。相続税特化は本当に意味のある特化だと言えます。しかし、流行に乗っているだけのニワカ相続税特化事務所もまぎれているのには注意が必要です。

病院(医者、歯医者)

病院の場合、一般企業とは経理システムが違います。新卒で入った会社で医療法人の入力を担当したとき、勘定科目が違ったり、事業税が特殊だったりで少し戸惑ったのを覚えています。ただ、1回決算をやれば理解できるので、別に業種特化じゃなくてもいいような気がします。病院は高い報酬が取れるから絞って集客している戦略の可能性もあるでしょう。

不動産賃貸(大家さん、アパートオーナー)

最近増えている不動産投資ブーム、アパート経営での相続税節税、これらを背景に不動産賃貸に特化している税理士も多いです。税理士自らアパート経営をしていてノウハウや苦労を分かち合うパターンがひとつ。会計処理が単純で税務調査が少ない不動産賃貸を狙って集客しているパターンがもうひとつです。不動産賃貸している人には資産家が多いので、相続税も法人税を合わせて相談できるという点では、意味のある業種特化だと思います。

税務調査専門

税務署OBの税理士の宣伝文句としてよく使われます。税務調査をする側だったから、税務調査での注意点や交渉に強いと見せています。税務調査が2〜3年に1回くらい来る会社なら心強いでしょうね。しかし、中小零細企業や個人事業主に税務調査が来るのは、多くても5年に1回です。20年間来てないという会社もあるくらいです。

飲食店、動物病院、美容院など

ここの業種特化は、「言ったもん勝ち」だと思います(笑)。会計処理から税務申告までのルールは、飲食店でも美容院でもいっしょですからね。業界のことがよくわかっているという宣伝文句で集客しているけど、実際は普通の税理士事務所であることがほとんどでしょう。本当に業界のことに詳しいのか、面談で質問してみてもいいと思いますよ。

ここでもだれが担当するかが大事

よさそうな業種特化事務所と契約しても、実際に担当する人が大事だという点を忘れてはいけません。税務調査に詳しい税務署OBの事務所でも、毎年の申告を担当するのは新人かもしれません。毎年の申告でほころびがあったら、税務調査でいくら交渉しても税金の追徴は避けられません。「担当者はだれですか?」、これは必須の質問事項です。

税理士の選び方、まとめ

税理士の選び方をいろいろ書きましたが、結局は担当者がだれなのかが大事です。最初は業種や値段を重視して決める人も多いと思いますが、結局は担当者への満足度が重要なのです。一度契約してやめるもよし、最初から何人も面談するのもよし、自分なりの選び方を考えてみてくださいね。

ちなみに弊事務所は、初めてで選んでくれたお客様より、不満で乗り換えてくれたお客様のほうが、自分への信頼度や満足度が高いと感じることが多いです。

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作間 祐兵

朝4時から始動する税理士、髪型は丸坊主。 面談やネットを通じて、お得な情報を届けることに全力を注ぎます。

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