
簿記論の独学におすすめなテキスト
2016/09/19
簿記論を独学するときのおすすめのテキストを紹介しようと思います。自分の場合は、1年目から独学で受験に挑んだわけではなく、何回も受験して授業を受けることが面倒になった結果の独学です。再チャレンジの場合、テキストさえあれば独学もおすすめです。
Contents
簿記論の独学をおすすめできるのは3年目以降の人
簿記論の独学自体は、あまりおすすめできるものではありません。授業に出て、先生から教えてもらうことが何よりも効率的で効果的だからです。
本気1年目での独学はやめたほうがいい
本気1年目とは、絶対に合格したいと思って受験勉強を始めた年です。「今年は簿記論がどんなもんか受験してみて、来年本気でやろう」という場合は、来年が本気1年目です。
簿記論は受験生が一番多い科目ですが、簡単な試験ではありません。専門学校には受験に精通した先生がいるので、1年目は授業料を払ってても簿記論全体を先生から学んだほうがいいです。
3年目からはテキスト次第では独学もおすすめ
あくまで私見ですが、1~2回目に本気で受験したなら、3回目からはいいテキストがあれば独学もアリだと思います。答練(模試みたいなもの)を先生に採点してもらう意味がないからです。
税法の場合、記述式の理論や計算過程は先生に添削してほしいですが、簿記論は数字が正しいかどうかだけの話です。自分で採点しても先生が採点しても同じです。
もちろん、解き方がわからないとかであれば、授業を取って先生に聞かないとまずいです。でも、ギリギリ不合格だったような人なら、先生に質問しないことがほとんどでしょう。
授業が必要ないならLECのテキストがおすすめ
自分の簿記論を振り返ると、1〜2年目はTACでライブ授業を受講、3~4年目はテキストなしで勉強せず、5~6年目はLECのテキストで独学しました。LECは授業料も安く、テキストもTACや大原より劣ることもないので、おすすめです。
当時の自分は、税法の勉強に力を入れていたこともあり、授業なしで簿記論を受験したいと考えていました。でも、市販テキストだと試験委員特有の論点をカバーできないので、テキストは専門学校のものがいいと思ったのです。
直前期からの受講は、TACだと約7万円、LECだと3~4万円くらいだったと思います。複数科目受験生のお財布にもLECは優しいです(笑)。
簿記論の独学をLECテキストでやるときのおすすめの方法
簿記論の独学をLECテキストでやるときには、おすすめしたい方法があります。
昔のテキストで一通り勉強しておく
これは、LECのテキストの発送時期に影響しています。私が受験生だったころ、LECの直前期は5月末から6月上旬くらいのテキスト発送だったと思います。さすがに6月まで一切簿記論を勉強していないと、知識は相当抜け落ちていて試験までに仕上がるか微妙です。
6年目の受験のときは、5年目で使ったLECテキストで4月から勉強を始め、新しいテキストが来たら切り替えて勉強していました。
練習問題を解き過ぎない
LECの直前期の簿記論には10回分くらいの練習問題が付いています。1年目受験生なら何回も繰り返して解くところですが、ベテランはそんなに解く必要はありません。
時間配分や取捨選択が簿記論では大事ですが、ベテランになってしまった理由はたぶんソコではないはずです。知っていれば解けるはずの問題を知識不足で落としていることが原因が多いと思います。
自分の場合は、知識不足なのにかかわらず、練習問題を2時間かけて解いて同じところを間違っていました。これでは時間の無駄で、点数は伸びません。不合格を繰り返した事実が証明してくれていますね(笑)。
6年目は、練習問題は各2回だけ解き、残りの時間はテキストを最初から最後まで読みまくるという作戦で受験に挑んだのがよかったと思っています。
簿記論を独学するときのおすすめテキスト、まとめ
簿記論を独学すると言っても、自分の場合はLECのテキストを使っているので、真の独学ではありません。市販のテキストだけで合格できるとは6年目の受験生でも一切思いませんでした。それだけ専門学校のテキストはよく研究された完成度の高いものだからです。
3年目以降の簿記論受験生の方。ほとんどいないと思いますが、一生懸命やっていればいつか簿記論はうかります。LECのテキストで気持ちを楽にして受験してみるのもおすすめですよ。

作間 祐兵

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