
法人の口座開設の比較。ネットバンクや複数持ちもあり!
法人の口座開設について比較したので、ここで公開します。法人を作ると個人よりも手数料が高いので、口座開設もちゃんと調べてからやりたいところです。ネットバンクの利用、複数持ちも説明しますね。
Contents
法人の口座開設比較、融資や補助金は無視が前提
法人の口座開設は、銀行に行って登記簿などの書類を見せればできるので、基本的にどこの銀行でも構いません。ただ1点、新規創業時に銀行融資を受けたいなら、地元の信用金庫で口座開設するのが何かと安心です。
今回、この記事では、維持費や手数料を重視して、法人の銀行口座を比較していきます。融資や補助金は無視なので、コンサルティング、アフィリエイト、士業などのサービス業の方に参考にしてほしいです。
法人の口座開設、比較材料は4つ
法人の口座開設、今回は4つの材料で比較しています。維持管理料、ATM手数料、振込手数料、審査難易度の4つです。
維持管理料
通常、口座開設自体にはお金はかかりません。最近だとネット環境から残高確認や振込手続きをする法人が多いです。ネットを利用すると維持管理料を取る銀行もあれば無料の銀行もあります。
ATM手数料
個人だとATM出入金で手数料がかからない銀行が大半です。でも、法人口座には銀行は厳しめです。出金時に必ず手数料がかかる銀行もあります。私はATM手数料は意地でも払わないタイプなので、ATM手数料がある銀行はいやですね。
振込手数料
振込手数料も銀行によって違うので、振込手数料が安い銀行で口座開設したいところです。振り込みが少ないなら、ATM手数料ほど気にしなくてもいいですが。
審査
何年も実績がある会社ならどこの銀行でも大丈夫ですが、怪しい新設法人と判断されると口座開設を断られることもあります。
法人の口座開設を比較した結果、ネットバンクが安い
法人の口座開設について、先ほどの4基準で比較したところ、ネットバンクが利便性が高いです。オンライン取引で月2000円くらいかかる銀行だと、年間2万以上の維持費がかかるので、比較対象から削りました。
銀行名 | 維持費 (月額) | ATM手数料 | 振込手数料 (3万以上) | 審査の注意点 |
---|---|---|---|---|
ジャパンネット銀行 | 無料 | 無料 (3万円以上の出入金) | 54円、270円 | ホームページが必要 |
住信SBIネット銀行 | 無料 | 108円 | 51円、258円 | 他行取引明細が必要 |
楽天銀行 | 無料 | 216円、270円 (3万以上の入金のみ無料) | 51円、258円 | 特になし |
ゆうちょ銀行 | 無料 | 無料 | 113円、432円 (同行なら月5回無料) | 特になし |
参考)りそな銀行 | 2,160円 | 無料 | 324円、648円 | 特になし |
上記の表を見ると、それぞれの銀行に特徴があります。
ジャパンネット銀行
ネットバンクでは超有名です。何と言っても、最大の強みは、3万円以上ならセブンイレブンなどで出入金が無料だという点です。
セブンイレブンならどこの町にもあるので、出張先で引き出せないこともありません。何より手数料無料は、手数料を払う感覚がない人からするとうれしいですね。
問題は審査です。ジャパンネット銀行の法人口座開設では事業内容が分かるホームページURLを求められます。
ホームページがないと絶対ダメってことではないのでしょうが、ホームページがあって当然の業種だと厳しそうです。seesaaやアメブロなどの無料ブログでもいいので、ホームページを作ってから口座開設の手続きしたほうがよさそうです。
住信SBIネット銀行
個人口座でお世話になっているのが、この銀行です。個人だとセブン銀行ATMで24時間手数料無料だったり、月1回振り込みが無料だったり、便利です。もう10年くらい使っています。
残念ながら、法人の口座開設はそこまでおすすめできません。ATMの出入金に必ず108円かかるからです。これは受け入れられません(笑)。
振込手数料が安め、キャッシュカードに付いているデビット機能でポイントが貯まる点に魅力を感じるなら法人で口座開設もありですね。
楽天銀行
キャッシュカード発行で1,080円取る珍しい銀行です。この時点で却下してもいいかもしれません(笑)。ATM手数料も高いので、自分なら口座開設しません。
でも、振込手数料は安いですし、いろんなサービスを展開している楽天が運営しているのはメリットです。楽天ファンなら口座開設を検討してもいいかもしれませんね。
ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行はサービスが充実しています。意外でした。民営化される前のお役所的な先入観を持ってしまっているだけかもしれません。
ゆうちょ銀行ATMなら出入金手数料がかかりません。ゆうちょなら郵便局に必ずあるので、どこで事業をやるにしても安心です。
また、ゆうちょ銀行の口座相手なら、振込も月5回まで無料です。家族経営の会社なら、給与の振込に使うのもいいですね。
預金預入が1300万円までなので、高額な売上代金を受け付ける口座としては向いていません。
社会保険料支払用に地銀や信用金庫も検討
手数料だけ考えると、ネットバンクやゆうちょ銀行だけでも法人の口座開設は十分です。でも、これらの銀行は社会保険料の口座引き落としに対応していません。
社会保険の引き落とし用、将来の融資対策として、地銀や信用金庫の法人口座を持っておくのもいいですね。
なお、ジャパンネットバンクなどは、ペイジーで社会保険を払うこともできます。
法人の口座開設、ネットバンク中心の複数持ちが便利
法人の口座開設を比較してみましたが、それぞれ特色がありました。ネットバンクにも弱点もあるので、複数のネットバンクを組み合わせるのもおもしろいです。
ゆうちょ+ジャパンネット銀行
手数料を最小限に抑える組み合わせです。ジャパンネット銀行で、売上代金の受け取り、ゆうちょ銀行で給料支払いをします。定期的にジャパンネット銀行から資金移動をするときにもATM手数料がかからないので、無駄がありません。
ゆうちょのほうが審査が通りやすい印象なので、「まずゆうちょで法人口座開設、ホームページなどを整えてジャパンネット銀行で開設」という流れがスムーズですね。
口座の増やし過ぎ注意
ゆうちょ+ジャパンネットという組み合わせ以外にも、やり方はいろいろあります。口座が多すぎても管理が面倒になるので、増やし過ぎはやめたほうがいいです。
法人の口座開設比較、まとめ
法人の口座開設は、何を重視するかを比較材料に入れるといいです。手数料や維持コストを考えるとゆうちょ銀行やネットバンクが便利です。

作間 祐兵

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