
源泉徴収票の見方、平成28年編【手取りを知りたい方へ】
平成28年分の源泉徴収票をもらう年末になりました。源泉徴収票をもらったときに気になるのが、「手取りはいくらだったのか」ということじゃないでしょうか?そこで、平成28年分の源泉徴収票の見方を確認するとともに、手取りがどうなっているのか確認してみましょう。
Contents
平成28年分源泉徴収票の見方【手取りの前に基本を確認】
まず、源泉徴収票の見方を簡単におさえましょう。あとで手取りを確認するときにも役に立つからです。平成28年から源泉徴収票の様式が変わりましたので、去年の源泉徴収票と見比べてみるとよりわかりやすいと思います。
平成28年分源泉徴収票をチェック
まず、平成28年分源泉徴収票をご覧ください。源泉徴収票をあまりじっくり見る人はいないと思いますので、さらりと見ればOKです。
これから年末にかけて平成28年分源泉徴収票をもらう人が多いですが、そのときに真っ先に感じるのが、「去年より大きい!」だと思います。
実際、大きくなっています。従来はA4用紙1/4サイズでしたが、新様式は2倍になりました。A4用紙の1/2サイズです。
↓平成27年以前
↓平成28年
源泉徴収票は会社が作ってくれるので、細かい記載内容をチェックする必要はありません。税務署提出用の源泉徴収票にマイナンバー記載欄が増えたりしたため、用紙が大きくなりました。
源泉徴収票の見方、4つの数字だけ
源泉徴収票の見方で、大事な数字を4つ確認しましょう。下記の平成28年分源泉徴収票のA〜Dです。
Aは年収
まず、一番左のAは、年収を表しています。例だと、毎月の給料が40万円、12ヶ月で年収480万円という意味です。なお、通勤手当、出張費など、所得税が非課税となる項目は除かれています。
Bは所得
左から2番目のBは、所得といって、収入から経費を引いた金額です。サラリーマンの経費は、給与所得控除といって、実際に払った経費ではなく、給料の金額に応じた計算式に当てはめて計算します。
「住宅ローン控除は所得が3,000万円以下でないと使えない」など、税金の制度が使えるかどうかの判定で「所得」を見ることが多いです。
Cは所得控除
左から3番目のCは、所得控除です。扶養親族の年齢や数に応じた金額、天引きされた社会保険料などが記載されています。今、盛り上がっているふるさと納税は、寄附金控除という所得控除ですが、源泉徴収票には記載されません。
Dは所得税
一番右のDは、源泉徴収税額です。これは所得税を表しています。天引きされた所得税を年末調整で少し返金してもらう人が大半ですが、この場合は年末調整後の所得税額となります。天引きされている住民税はここには記載されないところが注意点です。
平成28年分源泉徴収票の手取りの見方は?
平成28年分の源泉徴収票からは、手取りを即座に確認することができません。その理由は、源泉徴収票に記載がない住民税や通勤手当が記載されていないからです。
もし、手取りを確認するなら、通帳や給与明細を見たほうが早いです。どうしても源泉徴収票から確認したい場合は、次のとおり計算できますが、おすすめはしません(笑)。
-社会保険料(源泉徴収票に記載あり)
-所得税(源泉徴収票のD)
+通勤手当など
-住民税
やっぱり通帳や給与明細を見たほうが楽ですね。
平成28年分源泉徴収票の見方&手取り、まとめ
平成28年分の源泉徴収票は、記載項目が増えたので、サイズアップしました。源泉徴収票をもらうと手取りが気になるところですが、住民税など記載がない項目があるので、手取りを推定することは難しいです。手取りは通帳から確認しましょう。

作間 祐兵

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