税金

2017年から変わるサラリーマンに関する税金【1月から注意したい!】

2016年も終わりが近づきました。2017年に限ったことではありませんが、年が変われば税金のルールも変わります。サラリーマンについて、2017年から変わる税制を紹介していきます。2017年の年末になってからでは手遅れになる制度もありますよ。

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税制改正大綱は2017スタートとは限らない

2017年税制改正大綱が先日発表されたばかりです。タワーマンションに対する課税強化、配偶者控除の改正など、ニュースでもよく取り上げられていました。注意点は、税制改正大綱はまだ法律の案に過ぎないということ。もし、法案が可決したとしても、全部が2017年からスタートするわけではありません。

「消費税率が高くなる」、「配偶者控除が変わる」って報道が出ても、報道が出てすぐに変わるわけではありません。意外と先です。

サラリーマンに関する2017スタートの税制改正【給与所得控除】

サラリーマンに関係する税金のルール、2017年スタートのものを確認してみましょう。一つ目は、サラリーマンの給料です。給料には所得税や住民税がかかるのですが、「所得」という部分に税金がかかります。給料が800万円でも、所得は600万円です。差額200万円は、給与所得控除という経費みたいなものです。ここが改正されます。

年収と所得については、こちらの記事に書きました。

給与所得控除縮小の影響

この給与所得控除が、2017年から縮小されます。縮小といっても、実は全員ではありません。年収が1000〜1200万円の人だけです。年収1200万円の人は、2016年は給与所得控除が230万円だったのに、2017年は220万円となります。10万円所得が変わると、1.5〜5.5万円くらいは税金が増える計算になります。

↓給与所得控除額の比較

2013年から2017年まで段階的に改正

実は2012年までは、給料が高ければ高いだけ給与所得控除額も大きかったです。2013年から給与所得控除額が増えない年収上限が決められました。2017年で段階的な改正が完了することになります。

【給与所得控除が上限に達する年収】
2012年以前:なし(無限に増える)
2013〜2015年:年収1500万円
2016年:年収1200万円
2017年:年収1000万円

年収1000万円は高給ですが、役職についていないサラリーマンでも対象になる人も多いです。残念なことに、この改正について何か対策できるかというと、何もありません。年収が1000万円超えている人は、2017年から税金が高くなるという気持ちの準備だけはしたほうがいいかもしれません。

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サラリーマンに関する2017スタートの税制改正【セルフメディケーション税制】

給与所得控除とは違って、2017年1月から行動が必要になるのが、このセルフメディケーション税制です。医療費控除の新しいバージョンというイメージです。

従来の医療費控除

今までの医療費控除の概要は次のとおりでした。

10万円超の医療費負担で税金が安くなる

(注)厳密には10万円に達しなくても使える人がいます

この10万円超というのが高いハードルです。家族が多かったり、病院に頻繁に通う高齢者でないと、なかなか10万円を超えることはありません。自分自身も、今年は皮膚科と整形外科によく行きましたが、妻の医療費と合わせても10万円は超えません。

増設された医療費控除

2017年からは、この10万円制度を残しつつ、別の制度がスタートします。2017年から医療費控除が変わるというより、新しい制度も増設されたイメージです。名前はセルフメディケーション税制です。少し言葉が難しいので、意味を確認します。

【セルフメディケーションとは?】
・自分自身の健康に責任を持つ→健康診断等を受ける
・軽度な不調は自分で手当てする→市販薬で対処する
【セルフメディケーション税制とは?】
・健康診断等を受けている人が対象
・特定医薬品の1万2千円超の購入で税金が安くなる

1万2千円超の市販薬なら買う人も多いですよね。スイッチOTC医薬品として呼ばれるのですが、厚生労働省HPに一覧表が載っていて、有名なものも多いです。自分の場合、次のようなものが該当しています。

イブ・・・・・・頭痛
アレグラ・・・・花粉症、アレルギー
エスタック・・・風邪
ロキソニン・・・熱、頭痛

こう見ると、結構体調悪い人のように見えます(笑)。テレビでCMしている医薬品もスイッチOTCに該当するものがたくさんあります。

いちいち調べなくても、医薬品に下記のようなマークが入っていれば対象品目という意味なので、覚えておきましょう。

セルフメディケーション税制のポイント

サラリーマンだったら、健康診断は毎年やることがほとんどでしょう。セルフメディケーション税制で他には次の点に注意したほうがいいですね。

レシート等の保管

従来からある医療費控除と同様に、領収書やレシートといった証拠書類を保管しておかないといけません。普段、ドラッグストアでレシートをもらっても捨ててしまう人は2017年1月以降には捨てないようにしましょう。

(注)税制改正大綱2017では、医療費控除について、レシートや領収書でなく、健康保険組合からのハガキを確定申告に使う方法についても案が出ています。確定したら別記事で報告します。

有利選択や申告書記入

セルフメディケーション税制は、従来の医療費控除と選択制なので、どっちが有利かの判定、申告書への正しい記入が大事になります。確定申告のときに、税務署などで相談したほうが間違いは防げます。これは、2017年が終わってから考えればいいことなので、とりあえずレシート等の保管だけしておけば十分でしょう。

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サラリーマンに関する2017スタートの税制、まとめ

サラリーマンについて、2017年にスタートする税制度を書きました。給与所得控除はどうしようもないですが、セルフメディケーション税制は今から意識しておいても損はありません。

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作間 祐兵

朝4時から始動する税理士、髪型は丸坊主。 面談やネットを通じて、お得な情報を届けることに全力を注ぎます。

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