
プラチナくるみん、優遇税制って何のこと?
「プラチナくるみん」という聞き慣れない言葉が話題になっています。職業柄、反応してしまったのは、プラチナくるみん取り消しで優遇税制も認められないという点。プラチナくるみんの優遇税制について説明します。
Contents
「くるみん」って何?
プラチナくるみんも気になりますが、そもそも「くるみん」があまり馴染みのない言葉です。平成19年に決まった言葉ですが、まだまだ世の中に広まっていないような感じがします。
「くるみん」に込められた意味
「くるみん」は、会社ぐるみの子育て支援、このような意味が込められています。赤ちゃんのおくるみ、企業ぐるみ、両方の意味が入っています。
子育てしやすい会社の環境作りを厚生労働省が力を入れてます。愛称があったほうが定着しやすいので、「くるみん」という言葉やマークを活用しています。個人型確定拠出年金の愛称イデコ(iDeCo)のほうが定着してきていると感じますがいかがでしょうか?
くるみん認定は何が必要?
子育てしやすい環境を整えていると、くるみん認定を厚生労働省にしてもらえます。例えば、次のような環境作りです。
・在宅ワークできるルーターを準備する
適当に環境を整えればいいのではありません。乳児室なら1人当たりの面積が1.95平米以上、といった細かい決まりがあります。
くるみん優遇税制とは?
くるみん優遇税制とは、子育てしやすい環境作りのために建物改造や備品購入したときに、通常よりも大きく経費を入れられるようにする制度です。くるみん、プラチナくるみん、優遇税制で差があります。
減価償却費を大きく取れる
税金の世界では、30万円以上の建物や備品などは、お金を払った年に全額経費にすることはできません(青色申告の場合)。例えば、木造の事務所なら24年に分けて経費に入れる、という減価償却のルールがあります。
くるみん認定を受けると、乳児室の建築費などが、いつもより多く減価償却費に入れることができるのです。
・一般くるみん、常勤101人以上・・・建物は24%増し、車や備品は18%増し(1年間)
・プラチナくるみん・・・建物は15%増し、車や備品は12%増し(3年間)
くるみんとプラチナくるみんでは、割増率と年数に差がつけられていますね。くるみん税制は、小さな企業でも使える優遇税制ですが、実際に取り組むのは大企業がほとんどです。
プラチナくるみんが取り消されると?
今回、ニュースになっていたのは、プラチナくるみんを取り消すというもの。プラチナくるみんだと、認定年から3年間は多めに減価償却費を計上できるところ、取り消されたらこれが認められないこととなります。
くるみんと優遇税制
プラチナくるみん取り消しというニュースが出ていたので、記事にしました。プラチナくるみんの場合、3年間だけ減価償却費を大きく取れるというのが優遇税制の内容となっています。

作間 祐兵

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