
ふるさと納税の還付金が少ない!!そう感じたら確認すべき2点
2017/03/22
ふるさと納税の確定申告を無事に終えて、還付金が振り込まれた人も多いと思います。振り込まれた通帳を見て「還付金が少ない(怒)」と感じた方は、2点を確認してみましょう。だいたいの謎は解決するはずです。
Contents
ふるさと納税の還付金が少ない理由、だいたいは勘違い【確認1】
ふるさと納税の還付金が少ない、一つ目の確認ポイントは自分の勘違いです。税金の仕組みは複雑なので、勘違いがよく起こります。
安くなる税金が全額振り込まれるわけじゃない
税金がどれだけ安くなるかをシミュレーションしてから寄付額を決める人も多いです。例えば、CMでよく見る「さとふる」だと、年収や所得に応じて、税金を最大限安くできる寄付の限度額を教えてくれます。例だと、限度額が約13万円です。
確定申告すれば約13万円が振り込まれると思い込んで「還付金が少ない!!」、これは勘違いです。ふるさと納税で安くなる税金は所得税と住民税の2種類あって、安くなる方法が違います。
住民税・・・振り込まれない(安く請求される)
先ほどの「さとふる」だと、所得税が還付金として振り込まれ、住民税は6月以降に安く天引きされます(会社員の場合)。結果的に約13万円安くなるのです。
年収が前年と同じくらいなら、6月から住民税が減っていれば、ちゃんとふるさと納税の減税を受けられていると思って大丈夫です。
シミュレーションが間違っている
「さとふる」などのふるさと納税サイトでのシミュレーションは、分かりやすさを重視した簡易なものとなっていることが多いです。
・年収や扶養家族を間違ってシミュレーションした
上記の2つはよくあります。特に住宅ローン控除は簡易シミュレーションだと大幅に誤差が出やすいです。
ふるさと納税の還付金が少ない理由、申告書の記載ミス【確認2】
ふるさと納税の還付金が少ない理由として、申告書の記載ミスもあります。勘違いじゃないと確信したら、申告書の記載ミスを疑ってみましょう。税務署や確定申告会場に行っても間違いがあるところが盲点だったりします。
パソコンや知識が足りない人に入力してもらった
税務署や確定申告会場では、税理士や税務署員や入力スタッフがパソコンを使って、確定申告を手伝ってくれます。あってはいけないことですが、結構ミスが発覚することも多いです。
ある日、確定申告会場に行ったとき、前日に会場で確定申告した人が怒っていた姿を見かけました。
・昨日、確定申告会場で教わりながら確定申告した
・担当した人は60~70歳くらい
源泉徴収票に記載されている配偶者控除や社会保険料控除を担当した人が入力しなかったため、税額計算を間違ったようです。パソコンに不慣れ、知識と確認不足、これらが重なって起こった事故といえます。
個人の経験なので一概には言えませんが、2017年2~3月の期間で5回くらいクレームを見かけました。同業者として情けないのですが、現実にミスが起こっています。
間違った人が100%悪いです。でも、一番怖いのは間違ったことに気づかないことです。還付金が少ないと感じた方は、確定申告書の控えを引っ張り出して、次の3点を確認してみてもいいかもしれません。
・社会保険料や扶養控除などに数字が入っている
・源泉徴収税額に数字が入っている
数字が入っているか入っていないか、これが大事です。数字が入っていないなら単なる入力忘れの可能性があります。全部やってもらったから安心、実はこれが危険だったりします。
気になるなら控えを持って税務署へ行く
今まで見てきたように、自分の勘違いなのか、ミスがあったのか、この判断は難しい部分があります。今までの事例に当てはまらない、自分がどれかわからない、でも還付金が少ない、そう感じるなら申告書控えを持って税務署で確認してもらいましょう。
ふるさと納税の還付金が少ない理由、まとめ
ふるさと納税の還付金が少ないのは、勘違いかミスか、どちらかです。多くの場合は勘違いですが、まれにミスもあります。税金を安くしてもらうためにふるさと納税した人も多いはずなので、しっかり税金が安くなっているかどうかは確認しておきましょう。
ふるさと納税で赤字になる自治体も多いので、お得な制度なのは今だけかもしれませんね。

作間 祐兵

最新記事 by 作間 祐兵 (全て見る)
- 年末調整がネットで完結!?事務手続きで得する人&損する人 - 2017年8月14日
- 「アフィリエイト100円です!」メールで税理士試験を思い出した珍体験 - 2017年8月7日
- さらば日本ブログ村!ランキングバナーを剥がして軽量化を狙う! - 2017年7月18日