
クラウドサイン実践記。使い方、便利な点、注意点などなど。
2017/03/23
クラウドサインというオンラインで契約を交わせるサービスがあります。得意先との契約書、新入社員との雇用契約書、さまざまな場面で使えます。個人事業主なら一部無料なので、実際に便利に利用させてもらっています。そんなクラウドサインの使い方や便利な点、注意点などを書いていきます。
Contents
クラウドサインのサービス内容と使い方
クラウドサインでどんなことができるのか、サービス内容と使い方を書いていきます。
ネット上で署名と押印ができる【ざっくり】
おおざっぱに表現すると、ネットで契約書を取り交わせるサービスです。署名と押印もやっていまいます。
↓クラウドサインの説明動画(https://www.cloudsign.jp/)
料金体系
個人事業主で月10件までの契約締結なら無料で使えます。有料プランだと月1万円プラス利用料。継続的な取引や雇用が多い個人事業主なら、料金体系が変わらない限り無料で使い続けることができます。
↓クラウドサインの料金(https://www.cloudsign.jp/)
具体的な利用手順
ネットサービスではお決まりのメールアドレスとパスワードの登録を済ませた後、ログインからの利用方法を説明します。
1.契約書類をPDFファイルで準備する
まず、契約を交わしたい書類をPDFファイルで準備します。ごく簡単な金銭消費貸借契約書をサンプルで準備しました。
↓金銭消費貸借契約書
双方の住所、名前、押印をあとで入れるので、PDFファイルには入れておく必要がありません。空欄は広めに確保しておきましょう。
次にクラウドサインでPDFファイルをアップロードします。
2.送る相手のメールアドレスを登録する
契約書にサインしてもらう相手方のメールアドレスを登録します。
3.契約書に署名欄や押印欄を設定する
契約書に署名したり押印したりするので、適当な場所に設定します。
サンプルには署名欄に「甲」や「乙」という記載が抜けていました。ちょっとした記入漏れも直すこともできるという例だと思ってください(笑)。
4.送信して相手がサインしたら終了
相手方に送信して、相手が内容を確認してもらい、署名や押印をもらいます。相手には次のようなメールが届きます(名前の部分は加工しています)。
iphoneなどのスマホでも、署名や押印ができるので、パソコンを持っていない人との契約も問題ありません(ガラケーは不明)。
署名等を終えて、完了ボタンを押すと、双方に署名や押印が入ったPDFが送られてきます。印刷しても、PDFファイルのままでも好きなように保管すれば大丈夫です。
クラウドサインの便利な点や注意点
クラウドサインの便利な点(メリット)や注意点などを書いてみます。
印紙や郵送に使う金銭と時間をカット
契約書には印紙を貼らないといけないものも多いです。先ほどの2,000万円の金銭消費貸借契約書なら、2万円の印紙が必要です。もし、原本2通を作成するなら4万円です。クラウドサインを使えば、この印紙代は不要なので、それだけでも大きなメリットです。
また、契約書を郵送する場合は、郵送料や受け渡しの時間がかかります。クラウドサインなら遠方でも数分で契約締結も可能です。
法律的に問題ナシ
クラウドサインのよくある質問ページでも、「電子でも法律上の問題はない」と書かれてますし、多くの企業がクラウドサインを採用しています。法的な不備に関しては心配しなくていいでしょう。不備があるとすれば、クラウドサインよりも自分で作った契約書です。
他に使うときは事前に確認する
法務局で登記をするとき、銀行で手続きをするときなど、契約関係書類を当事者以外に提出するときがあります。このようなときは、紙が必須なのか電子でもよいのか、事前に確認しておいたほうがいいです。
心配なら法律の専門家に相談を
「あとでトラブルにならない?」など、将来的な不安は残るものです。クラウドサインどうこうより、作った契約書に不備があることもあります。将来のもめごとを避けるためには、弁護士や司法書士といった法律の専門家の意見を聞いておくのが結局は一番安心です。
クラウドサインの便利な点や注意点、まとめ
クラウドサインは、契約を安く早く気軽にできる便利なサービスです。将来的なトラブルが怖い案件は法律家に相談するなど、使い方はそれぞれ考える必要はあると思います。いずれにせよ、一度試してみてもいいサービスだとは思います。

作間 祐兵

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